『リースバック』という言葉を聞いたことがありますか？あまり耳にしたことがない方も多いのではないでしょうか。
不動産を売却を検討している方で、引越し先が見つからない・資金が必要だが長年住んだ物件に住み続けたい。などといった理由で売却を迷っている方へ『リースバック』という売却方法をご紹介していきます。リースバックのメリット・デメリットをしっかり理解した上で決めてくださいね。
Contents
リースバックとは？
リースバックとは、不動産売却後も住宅に住み続けることができるサービスのことを指します。
リースバックは不動産会社やファイナンス会社などが実施しており、これらの事業者を通じて、自宅の売却と貸借を行います。
契約の種類によっては、売却した住まいを買い戻せる場合もあります。
一見便利な仕組みに思いますが、自宅という大きな資産を運用するため、慎重な判断が必要になります。
何のためにリースバックを行うのか計画的に仕組みを利用するようにしていきましょう。
リースバックの利用者増加の背景
それでは、なぜリースバックを利用する人が増えているのでしょうか。
リースバックの利用者が増加している背景には日本の社会的な状況が影響していると考えられます。
老後や医療費資金として
リースバックの利用者が増えている背景には、老後への不安が大きいと考えられています。
超高齢化社会の日本では、100歳以上まで生きている人は30年前と比較して50倍近くにも増加したそうです。
医療の進歩で多くの人達が長生きできるようになりました。しかし、豊か老後生活を送るのにはたくさんのお金が必要になります。年を取ると、病気やケガをしやすくなり入院費や通院費のお金が必要になってきます。また、長年住んだ自宅の修繕費や老人ホームの入居費用など、さまざまな場面でお金が必要になります。老後は就労して高い収入を稼ぐことは難しいでしょう。このような老後の不安からリースバックを検討する人が増えています。
- 介護が必要になったときの資金を用意しておきたい
- 病院の通院・入院費の費用が必要
- 住宅ローンを完済して、子供に迷惑をかけないようにしたい
- 平等に相続ができるように、自宅は売却して現金にしてしまいたい
住宅ローンを払えない人の増加
リースバックの利用者が増加している背景の二つ目は、年々収入が減少していることがあげられます。
それにより、住宅ローンは払えない人が増えています。また、住宅ローンの契約する年齢が高齢化してきたことがあげられます。
高齢化には、晩婚化や住宅価格の上昇が大きな影響を及ぼしていると考えられます。
リースバックのメリット
通常の売却方法と比べて、リースバックにはどのようなメリットがあるのでしょうか？順にご紹介していきます。
資金調達が短時間でできる
売却時に一括でまとまった現金を受け取ることができます。
通常の売却なら仲介業者を探して買い主を探すところから始まり、様々な手続きにも時間がかかるため、現金化するには早くても数ヶ月は必要になります。
また、売却したい期限までに買い手が見つからないといったケースも考えられます。しかし、リースバックは不動産会社やリース会社など専門業者が買い主となって物件を買取るため、現金化までの時間が短く済むのです。
売却後も自宅に住み続けることができる
自宅を売却すると、新居を探したり転居に伴う引越しの手続きを手配したりと、手間がかかります。
リースバックにすることにより、住宅を売却後も同じ家に住み続けることができ、ライフスタイルの変化を最小限に抑えることができます。
物件の利用形態が所有から賃貸に変わるだけなので、転勤や転校の心配もありません。
自宅を売却して、まとまった資金を手に入れながらも慣れ親しんだ自宅に住み続けられるのは、リースバックのメリットです。
周囲に知られずに売却が可能
一般的な仲介による売却では、多くの場合売却情報をホームページやチラシなどで公開し、買い手を見つけます。しかし、リースバックで不動産会社と直接取り引きをする場合、売却情報が公開されることはありません。そのため、近所の人に物件を売却しようとしていることを知られずに売却することができます。
固定資産税などの維持費が不要
リースバックにすることにより、固定資産税の支払いもなくなります。マンションの場合は管理費・修繕積立金の支払いもなくなり、費用面での負担も少なくなります。
リースバックのデメリット
通常の売却価格より安い
リースバックを行う場合、買取業者は利回り重視で設定します。家賃収入も踏まえてどれだけ利益を見込めるかが査定のポイントとなります。
そのため、利回りを重要視するリースバックでは一般的に売却価格は市場価格に比べて安くなる傾向にあります。
また、売却価格が高くても家賃が高くなる可能性がありますので、結果的に負担が増えてしまうケースが多いようです。
売却価格が高くても、売却後に支払う金額も確認し、売却価格を検討するようにしましよう。
家賃の支払いが発生する
固定資産税や住宅ローンを毎月支払う必要はなくなりましたが、そのかわりにリース料として家賃を毎月支払っていく必要があります。
家賃は、築年数・立地・売却価格・家賃相場などで決定します。
こうして定められる家賃は、同じ地域での同等の家やマンションの家賃相場よりも高くなることも少なくありません。
リースバックで資金を一時的に得られても、毎月の家賃が高いと家計の負担になってしまいます。
支払いが大きくならないように慎重に家賃を設定しましょう。
賃貸期間に制限がある
リースバックは長期間住み続けることが難しいのが現状です。多くの場合、賃貸契約期間として2〜3年と制限される場合が多いようです。
契約期間内に退去しなければならないケースもありますので、契約時はしっかりお確認をするようにしましょう。
また、リースバックは『定期借家契約』という契約で定めた期間のみ、その物件で住み続けられるという契約形態にあたります。
定期借家契約は双方の合意がなければ更新（再契約）ができません。
一方で借り主の希望により更新が認められる『普通借家契約』というものがありますが、リースバック業者によって普通借家契約でのプランも提示している場合もあるため、ご自身の希望に合わせて選ぶことをおすすめします。
リースバックの利用に向いている人
大きな金額の資産が必要になった
「借金を今すぐに返済したい」「急な病気で入院費が必要になった」「子どもの教育費が必要」など理由はさまざまあるかと思いますが、まとまった資金を急いで準備しなければいけないという方はリースバックが適しています。
不動産の早い現金化ができますし、リースバックで得た資金用途に制限はありません。
また、まとまった資金を手に入れた後、余裕ができてから再び自宅を買い戻すことも可能です。
住宅の維持費を抑えたい
物件を持つと、固定資産税や修繕費などさまざまな維持費が必要になります。
外壁の塗替えや、水回りの修理等100万円近くかかることも少なくありません。
維持費は不動産を所有している以上なくならない出費ですが、リースバックを利用すればその負担がなくなります。
老後資金の確保や相続の準備をしたい方
老後の資金に不安がある、死亡後は誰も住む人がいないので早めに現金化をして、相続人である子どもたちが分割できるようにしたいという方もリースバックに向いているでしょう。住み慣れた自宅を離れたくない方にとって、賃貸住宅として住み続けられるリースバックは魅力的な選択肢でしょう。
不動産買取大阪にお任せください
物件の売却を考えているが、今の家に住み続けたい。などのお悩みをお持ちの方はぜひ一度不動産買取大阪へご連絡くださいませ。
リースバックについての詳しい詳細も丁寧にご説明させていただきます！
まずはお問い合わせフォーム、お電話にてお問い合わせください。その際に簡単なヒアリングをさせていただきます。
ご来店もしくは訪問させていただき、売却までの流れ、売却時にかかる費用などをご説明させていただきます。
流れと売却に必要な情報の整理が出来次第、査定へと移ります。
物件の広さや間取り、築年数などに加え、自宅周りの環境、設備だけでなく、所有権、抵当権、賃借権、地上権、地役権、建築基準法、都市計画法なども調査した上で査定にすすみます。
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