不動産投資は少ない自己資金で大きな資産形成を目指せる投資方法です。
しかし、初心者が陥りやすい失敗もあることは事実です。
不動産投資を検討している方は誰しも、失敗してお金を失いたくないと考えるでしょう。
失敗を回避するためには、事前に失敗事例を知っておくことも大切です。
そこで今回は、不動産投資初心者が陥りやすい失敗を事例と合わせてご紹介いたします。
不動産投資とは、土地や建物などの不動産を購入し、その価値が増加することや賃貸から得られる収入によって利益を得る投資活動です。
この方法は、賃貸物件を通じて定期的な収益を得ることや、不動産の価値上昇による売買差益を期待することが目的です。
投資リスクを管理しつつ、適切な物件選びや市場の動向を理解することが成功の鍵となります。
不動産投資は多額の初期投資を要する場合が多いですが、適切に運用することで安定した収益源となることが期待されます。
不動産投資初心者のよくある失敗事例
不動産投資初心者は、銀行からの不動産投資ローンで物件を購入し、そのローンを賃貸収入で返済していくという形式を取ることが多いです。
しかし、不動産投資の基本的なメカニズムを理解せずに、また収益見込みを甘く見積もることで失敗に至る例が少なくありません。
ここでは、特に初心者にありがちな6つの典型的な失敗事例について説明します。
入居期間が短くて失敗したケース
単身者向けのワンルームマンションは、その手頃な家賃と便利な立地により、特に学生や若年層の社会人に人気があります。
単身者の方は転職や学校の卒業などで引っ越しをするため、ワンルームマンションでは入居者の入れ替わりが激しいという特徴があります。
一方で、入居者が頻繁に変わることは、物件の管理や維持において追加の労力やコストを要する場合がありますが、市場需要が高いため空室期間は通常短く、入居希望者を比較的容易に見つけることが可能です。
対照的に、ファミリー向けのマンションは、広い空間、学校区、住環境の良さなど、家族が長期間快適に暮らしますので、入居期間が長い傾向にあります。ファミリー向け物件は、一度入居者が決まれば、家族のライフステージが大きく変わるまで住み続けることが多く、これによりオーナーは安定した収益を見込むことができます。しかし、その一方で、空室が出た場合に新たな入居者を見つけるのに時間がかかることがあります。
ファミリー向け物件は、単身者向けに比べて入居希望者のニーズが多様で、物件自体の条件も厳しくなるため、市場に適した物件でなければ長期間空室となるリスクがあります。
いずれにせよ入居者の入れ替わりのタイミングには空室期間があり、空室期間には家賃収入を得られません。
不動産投資を行う際にはターゲットとする入居者層の動向を理解し、物件選びや管理戦略を慎重に計画することが大切です。
将来的な支出を考えていなかったケース
不動産投資においては、物件の維持管理が重要な役割を果たします。
特に入居者が退去する際、部屋の原状回復は避けて通れない課題です。
原状回復では、入居者が住んでいる間に生じた損傷の修復が必要とされますが、経年劣化による自然な損耗はオーナーの責任とされます。
例えば、壁紙の日焼けや床材の自然な摩耗などが該当します。これらを新品同様に戻すための費用は、不動産オーナーが負担する必要があります。
これらの出費は、不動産投資の総コストに直接影響を及ぼし、計画にない支出が重なると投資の収益性が損なわれる可能性があります。
実際、原状回復や設備更新のための費用は、10万円を超える場合が多々あります。したがって、不動産投資を行う際には、これらの予想外の支出を事前に計算に入れておくことが重要です。
適切な予算計画と資金の準備を怠ると、キャッシュフローに大きな負担がかかり、投資計画全体に支障をきたすことになりかねません。
ランニングコストや家賃の割合を考慮していなかったケース
不動産投資における賃貸経営は、単に物件を所有しているだけではなく、様々な経済的負担が伴うものです。
具体的には、定期的に発生する建物管理費や入居者管理にかかるコストが含まれます。
これらは物件の清掃、セキュリティの維持などを含み、快適な住環境を提供し続けるために必要不可欠です。
これらの費用は全て、物件からの家賃収入によって賄われることが一般的ですが、家賃収入とランニングコストのバランスが収益性に大きく影響します。
例えば、家賃収入が高い物件でもランニングコストがそれに見合うほどまたはそれ以上に高い場合、収益性は低下します。
逆に、ランニングコストが比較的低く抑えられる物件でも、家賃収入が不足している場合には同様に収益性に問題が生じます。
営業担当者に言われるままに物件を購入したケース
不動産会社の営業担当者は、自身の営業成績を最優先とし、その結果として不動産投資家の利益を二の次にしてしまうことがあります。
このようなケースは、特に不動産投資の経験が浅い投資家にとってはリスクが高いです。
大概の物件は購入費用の安さや空室リスクの低さなど、部分的に見れば何かしらのメリットを発見できるでしょう。
しかし、営業担当者はデメリットやリスクを積極的に開示しないケースがあり、メリットを鵜呑みにして失敗する不動産投資初心者は珍しくありません。
不動産投資を成功させるためには、物件選びに際して営業担当者の話に頼るのではなく、自分自身でも調査を行い、全体的な市場環境や物件の実際の状態を把握することが不可欠です。
利回りだけを見て物件を選んだケース
利回りについて少し理解したタイミングで、不動産投資の物件を探すと、利回りが8~10%もあるようなものもあります。
例えば、年間の家賃収入が800万円で物件価格が1億円の場合、表面利回りは8%となります。
この数値は一見魅力的に見えますが、実際の投資成績を正確に反映しているとは限りません。
この数字は満室時の利益率を表している表面利回りです。ですので、空室が多いと家賃などの収入が少なく、赤字になることも少なくありません。
表面利回りだけではなく、管理費、修繕積立金、税金などの経費などを含めた実質利回りについても知っておく必要があります。
不動産投資を検討する際には、単に表面的な利回りの数値に惑わされず、物件全体の質、立地、将来性を総合的に判断し、さらに実質利回りを計算に加えることが、賢明な投資判断を下す上で不可欠です。
節税目的で始めたケース
不動産投資は、多くの人に節税効果があると認識されていますが、この考え方には注意が必要です。
不動産投資による節税効果としてよく挙げられるのは、所得税の軽減です。
特に、投資用マンションなどの不動産においては、減価償却費やローンの利子支払いなどの経費が所得から控除されるため、紙上での赤字が発生しやすく、それによって所得税が減少する場合があります。しかし、これは純粋な投資目的としてはリスクが高い行為であり、赤字経営を意図的に行うことは投資としての失敗につながる可能性があります。
不動産投資を成功させるためにするべきこと
不動産投資を行う際には様々なリスクが伴いますので、それらを事前に理解し、計画を慎重に策定することが必要です。
また、投資が成功するためにはいくつかの重要なポイントがあります。
特に、信頼できる不動産投資会社や管理会社との連携が重要です。
運用のヒントも含めて、不動産投資で成功を収めるための4つの主要なポイントについて詳しく説明します。
信頼のおける人・不動産投資会社を見つける
不動産投資を始めるにあたり、信頼できる不動産投資会社や専門家を探すことも一つの手段です。
不明な点は積極的に質問してみましょう。しかし、どんなに信頼性が高い相手であっても、その意見をそのまま受け入れるのは避けるべきです。
最終的に金銭的なリスクを負うのは自分自身ですので、不動産を選ぶ際はご自身の判断を大切にし、慎重に決断することが大切です。
本やブログで勉強する
不動産投資について深く理解するためには、本やブログを読むことが推奨されます。
その際、どのような利点や欠点、リスクが存在するのか、またどのタイプの不動産が自分に適しているかを把握することが重要です。
さまざまな情報源から知識を得ることで、よりバランスの取れた視点を持つことができます。
そのため、一つの本やブログに頼るのではなく、複数の本やブログを読むことで、広い視野を確保すると良いでしょう。
また、近年ではSNSでも不動産投資について発信していることもありますので、情報をよく確認しながら知識を得るようにしましょう。
リフォームやリノベーションをする
投資用不動産は長期的な運用が前提です。
購入当初は最先端の設備が入居者を惹きつけるポイントになりますが、時間が経つにつれてその設備や間取りが時代遅れになることもあります。
特に、中古の物件は購入時の魅力が少なく、長期にわたり空室が生じることがあります。
このような状況に対処するためには、入居者の視点を持ち、物件の魅力を高めるためにリフォームやリノベーションを行うことが、入居率を向上させる一つの手段となります。
管理会社を変更する
不動産投資で賃貸物件を運営する際、日常的な清掃や設備の保守点検などの建物管理、さらに入居者の募集やクレームへの対応などの入居者管理は、通常、専門の管理会社に委託されます。
管理会社が提供するサービスの質は、物件の入居率や長期的な状態に直接影響を与えるため、その効果は非常に重要です。
管理会社の対応に不満がある場合や、空室が解消されないといった問題が持続する場合は、管理会社を見直し、必要であれば他の会社への変更も検討することが推奨されます。
不動産投資での失敗例とそれを防ぐための対策を知ることは、不安を感じている投資家にとって大変役立ちます。
計画的に事前準備を行い、リスクをしっかり管理することで、不動産投資における成功への第一歩を確実に踏み出すことができます。
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