家庭の事情や急な転勤などで、お持ちの不動産を売却しなければいけなくなりどう進めていけばよいか不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか?
不動産を売りに出す際に、慌てずしっかり売却を成功させるためにも事前の準備が大切です。
今回の記事では、査定前・不動産選び・売却活動中・引き渡し後と状況に合わせて注意点をご紹介していきます。売り主様の現在の状況に合わせた注意点を把握することができますので、必要な箇所のみ参考にしていただけます。引き渡しまでのおおまかな流れを掴んでいただければ後は注意点をチェックしながら進めていきましょう。
また、記事の後半では物件の種別ごとの注意点もご紹介しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。
住宅ローン残高の確認
住宅ローンが残っている方は、現時点での住宅ローン残高を確認するようにしましょう。
土地や建物を担保にローンを借り入れている場合、ローンを返済してから不動産を売却する必要があります。
借入先の金融機関に残高を確認しましょう。銀行に問い合わせると住宅ローンの残高証明書を発行してもらえます。
書類の有無
物件の売却には買い主へ引き渡す書類が必須になります。査定前に書類の有無を確認しておきましょう。
必要な書類が用意されているとより正確な査定額を算出してもらえる可能性があります。
必要な書類は下記一覧です。
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公図
→法務局で管理されていますが、最近はインターネットで取得することができます。 土地の位置や形状を図で示している図面のことです。
隣接土地との境界線が表されており隣接地との位置関係がわかります。 -
測量図
土地の面積や隣接地との境界などの情報が記載されている図面のことです。土地の面積が正確にわかるだけでなく境界がはっきりとしている地積測量図が必要になります。
境界があやふやだと後々トラブルに発展する恐れがあるのでできるだけ準備するようにしましょう。 -
登記簿謄本
登記簿謄本とは、不動産の所有者の氏名と住所などを記載した書類です。
権利情報に加え、不動産の場所や大きさ、構造など細かい情報も掲載されています。 登記簿謄本には4種類の証明書がありますので、発行する際にはどの情報が必要なのか理解してから取得するようにしましょう。 -
登記権利証または登記識別情報
人確認手段の一つであり、所有権を取得し名義人となった後に、別の所有権移転登記手続きする際などに、登記名義人本人による申請であることを登記官が確認するため、登記所に提供が必要になります。 -
印鑑証明
住所登録のある区役所・市役所で取得が可能です。 -
身分証明書
マイナンバーカード・運転免許証など顔がわかる身分証明書の提出が必要です。
売却時期と売却額の設定
査定を行う前に売却時期と売却価格についてある程度ご自身の中で設定しておくことをおすすめします。
売却時期に関しては最短でも4ヶ月ほどかかると思ってください。ですので日程に余裕を持って売却ができるように日程を逆算しましょう。
売却価格についてもある程度決めておきます。特に住宅ローンがある方は少なくとも住宅ローン残高以上が売却価格の目標です。
片付けやクリーニングは不要です
査定時にハウスクリーニングは不要です。
不動産会社は引き渡し時の物がない状態を査定しますので、片付けやハウスクリーニングで査定額が変動するということはありません。
しかし内覧時は片付けをしておきましょう。内覧とは購入希望者に家の中を見せることです。購入者によっては中古物件を見慣れていない人もいますので、ある程度の片付けをしておくことで印象が左右されます。
お金をかけてハウスクリーニングを行うのは内覧前にするのがよいでしょう。
家の査定を依頼する際の注意点
信頼できる不動産会社に依頼をする
複数の不動産会社に査定を依頼しても、その不動産会社が悪質であると査定の信頼性も低くなってしまいます。
そのため査定は信頼できる不動産会社に依頼するのが重要になってきます。
また、不動産会社を選ぶ際に重視すべきなのは、会社の規模よりも担当者が信頼できる人かどうかです。
長い経験がありその土地に詳しい人ほど信頼できると考えてよいでしょう。
相場を把握しておく
査定時には不動産会社に相場を確認するようにしましょう。
売却では価格査定は不動産会社が行いますが、最終的に売却価格を決めるのは売り主自身です。判断基準となる相場を掴んでおくことが大切になります。
1年以内に売却を考えている方は訪問査定を検討しましょう
1年以内に物件を売却したいとお考えの方は必ず訪問査定をお願いしましょう。査定には机上査定と訪問査定の2種類に分けられます。どちらの査定も無料でしてもらうことができますが、机上査定はあくまで目安の金額を提示されます。売却がまだ検討段階の方におすすめの査定方法です。一方で訪問査定は実際に現場に出向き物件の調査を行うので物件の現実に即し値段が提示され、売却することが決まっている方、できるだけ早く売りたい方におすすめの査定方法です。
売却活動中の注意点
媒介契約の種類を理解しておく
不動産会社と媒介契約を締結する際には自分の売却活動に適した方法を選びましょう。
媒介契約の種類を理解しておくこれから売却活動を行う上で、どの種類の媒介契約を選ぶかによって家が売れるかどうか大きく影響してきます。
媒介契約の種類について
内覧に関する注意点
売却前の注意点として片付けやハウスクリーニングは不要とご紹介してきましたが、売却活動中は実際に不動産の売出しが始まりますので、興味を持った人が物件を見にくる可能性があります。内覧は良い印象を持ってもらうために大切な機会です。清掃をして準備をしておきましょう。掃除をする時間がないという方は、ハウスクリーニングの利用を検討しましょう。
また、日程調整を事前に不動産会社と共有しておきましょう。見学希望者がいつ現れるか、いつ訪問を希望するかは誰にも分かりません。急なオーダーにも対応できるように事前に準備しておきましょう。
引き渡し時の注意点
日程を確認しましょう
売り出した物件に購入希望者が現れ購入意向が固まれば売買契約を結びます。
引き渡しが売買契約の1.5ヶ月〜3ヶ月後となるのが一般的です。マンションなどの大規模な物件になると引き渡しに時間がかかる場合があります。
引き渡しの日程については売買者同士で話し合って決定します。
期日までに引き渡せないと違約金が発生する
売買契約にはいつまでに引き渡すかの取り決めが記載されています。記載されている時点で法的影響力を持つ重要書類とされています。
もし何らかの理由で期限内に引き渡しができなかった場合、違約金として売却価格の約2割を支払わなければなりません。違約金の金額に関しても双方で話し合い、決定した上で売買契約書に記載されます。
売却後に確定申告を行う
不動産を売却した際に不動産を購入したときの金額を売却額が上回ると、不動産の販売で利益を得たことになりますので譲渡所得税が発生します。
確定申告時に書類を用意し合わせて提出すると控除の適応ができますので忘れずに申請を行いましょう。申告のタイミングは売却した年の翌年2月中旬から3月中旬までの間です。譲渡所得税を支払う場合は同じタイミングで納税になりますので、資金の準備も忘れず行いましょう。
不動産の種別ごとに注意する点をご紹介
一戸建てを売る際の注意点
一戸建てを購入したいと希望される方は、最寄り駅からの距離や周辺環境・土地の形状・敷地と道路の接道状況なども重要なポイントとして考えていらっしゃいます。
ですので、用意する書類も早めの準備が肝心です。さらに一戸建ての売却には下記の書類が必要です。
- 地積測量図
- 境界確認書
- 建築確認済証・検査済証
- 建設設計図書・工事記録書
修繕履歴の確認
「シロアリ予防」や「外壁塗装」など定期的に行った維持修繕を指します。定期的に行った維持修繕は建物の価値を維持する行為ですので、買い主や不動産会社に対して大きなアピールポイントになり、より良い売却に繋がりますので「いつどのような修繕を行ったか」についてしっかりまとめておきましょう。
売却スケジュールの確認
マンションの売却より、一戸建てのほうが売却に時間がかかると言われています。いつまでに売却したいのか明確であれば、不動産会社と相談しながら売却スケジュールを立てるとよいでしょう。
マンションを売る際の注意点
マンション取得時の契約書やパンフレットなどの書類も手元にあるか確認しましょう。なくても問題はありませんが、売却後の確定申告に必要になるケースがありますので、用意しておくのがよいでしょう。
土地を売る際の注意点
不動産登記とは、土地や建物の所在・面積のほか、所有者の住所・氏名などを公の帳簿(登記簿)に記載したもので、一般公開されています。区画や面積が間違っていないか確認するようにしましょう。不動産登記は、コンピュータ化されているので、どの法務局に行っても、全国の登記事項証明書を取得することができます。
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