親からの相続で、空き家を継ぐというケースが年々増加しています。
空き家を継いだけど、どうしていいのかわからない。売却したり、更地にしてしまった方がいいのか?疑問に思われる方も多いはずです。
今回は空き家を放置するとどうなるのか。
空き家の活用方法などについてご説明していきます。
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空き家の定義
全国的に増加している空き家ですが、テレビや新聞などでも大きく取り上げられるほどの社会問題となっています。
しかし、私たちがイメージしている空き家と、国が定める空き家とでは大きく差があるようです。
空き家とは、どのような状態を指すものなのでしょうか?
国土交通省によると、「1年以上誰も住んでいない状態」「1年以上何も使われていない状態」、そのような状態の住宅を空き家と定義しています。
例えば、10年以上誰も住んでおらず、外観から痛みや汚れが分かる家。
しかし、所有者が定期的に荷物の搬入や搬出など倉庫のように使っている場合、その家は空き家に該当しません。
逆に外観や内装はキレイでも、何らかの理由により1年以上人が住んでいない場合、その家は空き家とみなされるのです。
また、マンションやアパートのような共同住宅はすべての部屋が開かない限り空き家とは定義されません。
空き家を放置するとどうなるのか
高齢化や、過疎化によって全国的に増えている空き家ですが、住宅が空き家になるとどのような問題に発展するのでしょうか?
空き家の放置関する問題についてご説明していきます。
建物の劣化による危険性
日本の家は木造建築がほとんどです。木造建築は定期的に手入れをしなければ弱ってしまう傾向にあります。
特に人が住まなくなった空き家の劣化はとても激しく、修繕箇所を放置したままだとその場所から崩壊してしまう危険性があります。
建物が倒壊してしまうよくある原因の1つが雨漏りです。
雨漏りに気付かず長年放置していると、柱や床が腐ってシロアリが発生します。
また、建物が倒壊して近隣住宅まで被害が及んだ場合の修繕費は空き家の所有者が負担しなければなりません。
景観への影響
放置された空き家は、地域の景観を損なう可能性が高くなります。
建物より雑草が伸びてしまったり、人が寄り付かなくなったため野生動物が住み着いたりと、空き家は景観上での影響だけでなく、地域の人の生活にまで影響してしまいます。見た目が良くない家が1軒でもあると、周りの不動産価格や人気にも影響します。
購入しようと思う家の隣が、管理もされておらず、草が伸びきっている状態なら「ここに住みたい!」とは思いませんよね。
近隣住民とのトラブル
空き家を放置したままだと、害虫などによる匂いや建物の倒壊による物件の破損などトラブルに発展するケースも少なくありません。
トラブルを放置したままだと、近隣住民から損害賠償を請求されるケースもあります。
大きな地震や火災などで万が一、近隣住民の命に関わる被害を被れば、一生をかけて償っていかなくてはいけません。
そのような最悪な状況になる前に、対策を心がけましょう。
空き家を放置した場合の罰金や罰則
空き家を放置しすぎると、最終的に行政から罰金や罰則が科せられることがあります。
下記で空き家を放置した場合の罰金や罰則について解説します。
空き家対策特別措置法
2015年5月に空き家の活用や処分を促進し空き家問題を解決するため、空き家対策特別措置法が施行されました。
これにより空き家を放置すると罰則金の支払いや行政代執行により、所有者に代わって自治体が空き家の解体・処分を行うことができるようになりました。
特定空き家に指定されると、自治体から所有者に「壊れている個所を修繕してください」などの指導や命令を下すことが可能です。従わない場合は、50万円以下の過料が発生します。
空き家問題を解決する
独断で解体するのは待って
空き家のままだと迷惑がかかるから…こうした問題を発生させない対処法として物件の解体を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、安易に解体を決断すると思わぬ結果を招くかもしれません。
まず解体費用には100万単位で費用がかかると言われています。
もちろん、地域や、建物の大きさ・構造で解体費用は変わりますが、やはり解体費用の相場としては100万円以上かかると見ておいたほうが良さそうです。普段の生活のなかで急に100万円単位の出費が発生するのは、なかなか厳しいという印象を持つ方もいるのではないでしょうか。
また、土地の固定資産税の優遇もなくなってしまうため、解体は慎重に行う必要があります。
空き家バンクに登録する
空き家問題対策の第一歩は、空き家バンクに登録することです。
空き家バンクとは、主に自治体が運営しており、空き家に関する物件情報をHP上に公開し、空き家の購入を検討する人と空き家の所有者をマッチングする登録サイトです。自治体では空き家問題対策窓口を設置しているところがありますので、登録するのはまだ…と考えていらっしゃる方は、まず相談窓口に行ってみましょう。
空き家の価値を確認!
不動産会社に相談を
相続した空き家の活用方法を考えるにしても、素人では良いアイデアはなかなか浮かびません。不動産のプロのアドバイスが役立つ可能性は十分考えられます。
Webでも行える簡易査定や直接物件を確認して査定する訪問査定など査定方法にも種類がありますので、ご自身の都合に合わせて査定を依頼し、空き家の価値を確認するのが良いでしょう。
WEBサイトから査定
複数社から査定を取る一括査定を行う方も多いようです。数多くのサイトがありますので査定時はサイトの特徴を理解してから査定を依頼しましょう。
空き家を活用する
空き家を賃貸物件として運用する
空き家のままだと1円の利益もないですが、賃貸物件にすることにより家賃収入が手に入ります。
副収入が得られるのは魅力的ですし、老後の年金代わりとしても期待できるかもしれません。
また、親から相続した家の場合、住宅ローンを払い終わっているケースが多いでしょうから、残債のない土地建物が保有できるのがメリットです。
デメリットとしては、維持管理費にコストがかかってしまうことです。
ときには近隣からのクレームもあるかもしれません。賃貸物件の維持管理には手間とコストがつきものなのです。
ビジネス活用
古民家カフェやレストランなどの飲食店にビジネス活用する方法です。
空き家が醸し出す古き良き昭和の雰囲気やレトロ感が個性的で、今人気があります。
カフェやレストランは、現状の土地建物をそのまま利用できるメリットがある一方、建物の状態によっては修繕費用やリフォーム費用が大きくなります。
よって、予めリフォームなどで費やす投資資金をビジネス活用後の収益で回収できるかなど、事前に収支計算を行いましょう。
不動産買取大阪にお任せください
空き家を相続したけど、どうしていいかわからない。お困りの方はぜひ一度不動産買取大阪へご連絡ください。
物件の買取も行っておりますので、空き家の売却を検討されている方はお問い合わせください。
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